HOME |福島第1原発:ストロンチウム、10都県で最大値以上(毎日) |

福島第1原発:ストロンチウム、10都県で最大値以上(毎日)

2012-07-24 20:45:22

fukushima9eb0ace7cb87e6c28f0928b2a588efde-300x226
文部科学省は24日、東京電力福島第1原発事故で放出された放射性ストロンチウム90(半減期約29年)の全国規模の飛散調査結果を公表した。事故後の調査で土壌から検出された宮城、福島両県以外に、関東・東北の10都県で、1960年代の米ソによる大気圏核実験の影響が残っていた2000年〜事故前の最大値以上となった。これ以外の地域では、事故の影響は確認されなかった。

 ストロンチウムは口から摂取すると骨に蓄積しやすいが、同省によると今回の検出量はごくわずかで、健康を害するような影響の恐れはないという。

 調査は、屋外に置いた容器(直径約2メートル)に降ったちりに含まれるストロンチウムを測り、濃度に換算した。過去の最大値は、1963年6月に宮城県で観測された1平方メートル当たり358ベクレル。2000年以降では06年2月、北海道の同0.3ベクレルだった。

 今回、茨城県で同6ベクレルを観測し、北海道での値を超えたほか、群馬、山形、栃木、埼玉、東京、岩手、神奈川、千葉、秋田でも、値が00年以降の最大値と同じか上回った。

http://mainichi.jp/select/news/20120725k0000m040062000c.html