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筑波大、顔料類似体の沈殿法でセシウムの効率回収に成功(日刊工業)

2012-07-24 22:27:24

筑波大学数理物質系の守友浩教授らの研究グループは、顔料プルシアンブルーの類似体を使った沈殿法によって、水に溶けた微量の放射性セシウムを効率的に回収することに成功した。今後企業と組んで、東京電力福島第一原子力発電所の事故で拡散した放射性セシウムの除染に活用したい考え。
 放射性セシウムイオンの濃度が0・07ppb(ppbは10億分の1)、放射能量にして1キログラムあたり2300ベクレルの水溶液に、プルシアンブルー類似体を構成する陰イオンとしてフェリシアンイオン、陽イオンとしてマンガンイオンを添加した後に沈殿物を除去したところ、放射能量が約4000分の1の1キログラムあたり0・57ベクレルに低下した。

 プルシアンブルー類似体はジャングルジムのような分子構造をしており、格子のサイズに合わせて特定のイオンを閉じこめることができる。

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0520120724eaag.html