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震災対応、ソフトバンクの好感度トップ(日経BPコンサルティング)

2011-04-24 01:23:26

東北地方太平洋沖地震の対応に取り組む企業の姿勢で、一般からの好感度・魅力度が最も高かったのはソフトバンクだった。他社に先駆ける迅速な震災対応が高評価につながったようだ。こんな調査結果を日経BPコンサルティングがまとめた。

 調査は震災から1カ月がたった4月11―13日、インターネット上で実施し、887人から回答を集めた。企業の復旧、復興活動や被災地支援、さらに関連する広告や宣伝、広報活動を見聞きしたうえで「好感をもった、魅力的に映った、高く評価した」という企業を尋ねた。

 最も多くの支持を集めたのはソフトバンクで、36%の人が挙げた。災害用伝言版の設置や復興支援ポータル

サイトを立ち上げ、また被災地で携帯電話料金の無料化をはじめとした活動をいち早く行ったほか、孫正義社長の個人資産寄付など、行動力の高さを評価する声が多かった。

 第2位はユニクロで21%。柳井正社長からの義援金に加え、被災地に対するヒートテックなど衣料品の支援が理由として挙がった。第3位はサントリーで11%。多くの歌手やタレントが歌う「上を向いて歩こう」「見上げてごらん夜の星を」のCMで、被災者を勇気づけた点に高い評価が集まった。第4位はヤマト運輸で7%、第5位はローソンで6%。

 全体として被災地支援に迅速に取り組んだ企業が評価されていることが印象的。経営トップの行動力や、風通しの良い組織風土がみえると、日経BPコンサルティングは分析する。難局に全社を挙げて立ち向かっている姿勢がみえやすい企業ほど、その魅力やブランド価値が上昇するとしている。

■関連情報
・日経BPコンサルティングのWebサイト http://consult.nikkeibp.co.jp/

取材・文/植木 皓=ニューズフロント