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廃炉に安全基準設ける 田中原子力規制委員長候補が発言(福島民報)

2012-09-14 13:54:56

tanakashunichiphoto
 原子力の安全規制を一元的に担う原子力規制委員会の初代委員長候補の田中俊一氏(67)=福島市出身=は13日、福島民報社のインタビューに応じ、東京電力福島第一原発の廃炉作業について安全基準を設ける考えを明らかにした。破損燃料の取り出しや高濃度汚染水の管理など現在の保安規定で対応できない部分を補い、原子炉の安全性を確保する。一方、「福島の被災者の声を規制委員会の活動の原点にする」と誓った。
 田中氏は今後、数十年にわたるとされる福島第一原発の廃炉作業を安定的に継続するためには、安全性確保が最も重要になるとした上で「現行の安全基準では、今回の事態を乗り切れない。別の意味での基準が必要だ」と強調した。


 具体的には汚染水処理や溶解した核燃料の取り扱いと放射性廃棄物の処理などで、安全基準に放射性物質を拡散させず作業員の安全を守る内容を盛り込む考えを示唆した。

http://www.minpo.jp/news/detail/201209143621