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米西海岸で一斉清掃 がれき漂着で日本人も参加(共同)

2012-09-16 17:22:17

15日、米西部サンフランシスコのオーシャンビーチで、海岸の一斉清掃に参加した日本人家族(共同)
【サンフランシスコ共同】カリフォルニア州など米西部の主立った海岸で15日、ボランティアによる一斉清掃が行われた。非政府組織(NGO)や海洋環境保護当局が呼び掛けた。北米大陸の太平洋側には東日本大震災のがれきが漂着してきているため、今年は日本人も多数参加した。

15日、米西部サンフランシスコのオーシャンビーチで、海岸の一斉清掃に参加した日本人家族(共同)




 サンフランシスコのオーシャンビーチでは現地の日本総領事館職員や日系企業関係者ら50人が集合。バケツを片手にたばこの吸い殻やペットボトルなどを拾い集めた。

 大手建設会社の駐在員、佐藤寛人さん(42)は家族4人で参加。「がれき処理の問題に関心があった。海の反対側でも何かしたいと考えた」と話した。猪俣弘司駐サンフランシスコ総領事は「今後も地元の皆さんと密接に連携したい」と強調した。

 サンフランシスコ総領事館は職員や日系団体に参加を要請し、ロサンゼルスやシアトルの領事館もホームページで一斉清掃を紹介した。

 一斉清掃は国際的な海洋環境保護団体「オーシャン・コンサーバンシー」などが呼び掛け、20年以上前から世界各地で実施している。

 大震災の津波で流失したがれきは今年3月ごろから北米大陸に到達。日本の環境省の予測では、漂着は10月ごろから本格化するとみられている。