HOME |浜岡原発:経団連会長が視察(毎日) 「非常に安心」とコメント |

浜岡原発:経団連会長が視察(毎日) 「非常に安心」とコメント

2012-10-03 20:47:17

浜岡原発の防波壁建設工事現場を視察する米倉弘昌・経団連会長(左)=静岡県御前崎市で2012年10月3日、宮島寛撮影
浜岡原発の防波壁建設工事現場を視察する米倉弘昌・経団連会長(左)=静岡県御前崎市で2012年10月3日、宮島寛撮影


経団連の米倉弘昌会長は3日、中部電力浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)を副会長らと視察した。米倉会長の原発視察は東京電力福島第1原発事故後初めて。津波対策の要となる防波壁の工事現場や高台の非常用電源設置予定地などを視察後、米倉会長は記者団に「安全性が格段に強化されていると感じ、非常に安心した」と強調した。

 今回の視察は中部経済連合会の要請を受け、4日の中部地区経済界との懇談に合わせて行った。米倉会長は「国民生活の維持発展を考えると原子力をゼロにするわけにはいかない」と述べた。

 しかし、東海地震の想定震源域内にある浜岡原発は東京や名古屋に近く、事故時の影響が他の原発とは比較できないとされ、「再稼働のハードルが最も高い原発の一つ」(政府筋)だ。米倉会長は浜岡再稼働の是非については「地元の安全性に対する評価や原子力規制委員会が今後示す安全基準に合致するかどうかだ」と述べるにとどまった。【宮島寛】

 

http://mainichi.jp/select/news/20121004k0000m020036000c.html