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国外から脱原発の声 仏在住邦人ら「よそものネット」(東京新聞)

2012-10-09 21:02:00

パリ中心部で今年4月、パリ在住の日本人も参加して実施された脱原発のデモ=野村悦芳撮影
パリ中心部で今年4月、パリ在住の日本人も参加して実施された脱原発のデモ=野村悦芳撮影


 【パリ=野村悦芳】海外に住みながら日本の脱原発を願う日本人の声を一つにしようと、フランスに住む日本人有志が中心になって、国際的なネットワーク「よそものネット」をつくった。デモや署名集めなどで海外在住者の連携を呼び掛け、日本の脱原発の現状や問題点をそれぞれの国に発信していきたいとメンバーは意気込んでいる。


 よそものネットは、インターネットのメーリングリストを活用したゆるやかな連携グループで、パリの日本人有志を中心に九月発足した。今年六月、大飯原発再稼働反対運動への賛同者をフランスで募った際に、ドイツなど他国に住む日本人と交流したのが結成のきっかけだった。現在、仏、独のほかスイス、オランダ、カナダなどの日本人約二百人が登録している。




 中心メンバーの一人で、パリ在住の女性文筆家飛幡(たかはた)祐規さん(56)によると、「よそもの」の名称には、海外から脱原発を訴える人たちの心情が込められているという。「私たちはそれぞれの国でよそ者であるだけでなく、時々日本からも安全な外国にいるよそ者とみられる。悩むこともあったが、外からのほうがよく見えることもあるし言いにくいことを言える面もある。よそ者の強みを生かすのが私たちにできること」と飛幡さんは、あえて「よそもの」を名乗った理由を説明する。




 すでに、よそものネットは、原発再稼働反対のはがきを関係自治体に送る運動や今月十三日にパリのバスチーユ広場で実施する集会への参加などを呼び掛けている。

 

http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2012100902000214.html