一般社団法人環境金融研究機構 | Research Institute for Environmental Finance: RIEF

各紙によると、昨年末の安倍内閣発足に伴い、各省で、新大臣と前任者の事務引き継ぎが行われたが、石原伸晃環境相が長浜博行前環境相との引き継ぎを拒否していたことがわかった。書類による引き継ぎも行わなかった。環境省がこれまで進めてきた原発から再生可能エネルギーにシフトする「エネルギー環境政策」、2020年に25％の温室効果ガス削減目標などを無視するパフォーマンスとみられる。

環境行政、原子力規制行政の業務の継続性が損なわれる可能性について事務方の環境省は、「事務方から説明するので支障はない」としているが、それならば政治家の政治判断はあまりいらない風にもなる。環境省によると、石原氏は「セレモニー的なものは必要ない」と発言したという。石原氏の父親の石原慎太郎氏も、かつて旧環境庁時代に最初の国務大臣職として環境庁長官に就任し、事務方が振り回された経緯がある。伸晃大臣がパフォーマンス行政に転じると、環境省の事務方も親子二代続けて振り回される可能性もある。