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“海の除染”進まず メバル系のムラソイに基準2千倍超セシウム 福島第1原発の港湾内で見つかる(各紙)食物連鎖で汚染凝縮進行か?

2013-01-18 20:34:17

murasoi
murasoi東京電力は18日、福島第1原発の港湾内でとったメバル系の魚、ムラソイから、魚類ではこれまで最大値の1キログラム当たり25万4千ベクレルの放射性セシウムを検出した、と発表した。国が定める一般食品の基準値(1キログラム当たり100ベクレル)の2540倍に相当する。ムラソイは肉食系の魚類なので、食物連鎖で放射能の凝縮が進んでいる可能性もある。

ムラソイは、カサゴ目フサカサゴ科メバル属(学名:Sebastes)。体長は30センチを超す大きさになる。この汚染されたムラソイを、人間が1キログラム食べた場合の内部被ばく線量は約4ミリシーベルトと推定される。東電は今後、港湾内の魚が外洋に移動しないよう港湾口に網を設けるほか、港湾の内外で駆除も進めるという。しかし、魚の移動を阻止することは不可能に近い。”海の除染”は全くの手つかずといえる。