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福島県知事 東電への損害賠償・除染費用要求の公開質問  形式的な東電の回答に「責任感感じられない」と怒り(福島民報)

2013-04-23 16:14:37

佐藤福島県知事
 

佐藤福島県知事
佐藤福島県知事


東京電力は22日、県原子力損害対策協議会(会長・佐藤雄平知事)から提出された公開質問に回答した。賠償や除染費用などを求めた全244項目に対し、回答はいずれも実現に向けた具体性に乏しく、佐藤知事は「事故の原因者としての責任感が全く感じられず、怒りを禁じ得ない」とのコメントを発表した。

佐藤知事は25日に福島市で開く協議会の全体会議で広瀬直己社長に直接、要望実現を求める。

 

 

 回答は「必要かつ合理的な範囲で適切に賠償させていただく」「個別事情を聞いた上で、具体的な取り扱いを判断させていただく」など形式的な言葉が並び、「全く前向きな回答がない」(県生活環境部)状況。

 

事業者などが自ら実施する除染の費用賠償については「現時点では支払いの可否を含め取り扱いが決まっていない。引き続き検討を進める」としている。佐藤知事は「(文部科学省の原子力損害賠償紛争審査会の)指針に明記された賠償も明言していない」と強く非難した。

 
 公開質問は8日に行った。平成23年10月以来、2回目で、東電福島第一原発事故から2年経過後も、対応が不十分なことから、協議会に加盟する市町村や商工業関係など208団体から質問を募った。

 

http://www.minpo.jp/news/detail/201304238024