一般社団法人環境金融研究機構 | Research Institute for Environmental Finance: RIEF

各紙の報道によると、中東諸国を歴訪中の安倍晋三首相は１日夜（日本時間２日未明）、アラブ首長国連邦（ＵＡＥ）アブダビ首長国のムハンマド皇太子と会談した。安部首相は会談の中で、日本の原発や原子力関連技術を輸出できるように、日本とＵＡＥの間で原子力協定に署名することで合意した。

　２日午後（日本時間同日夕）、現地で、原子力協定の署名式を予定している。２０１１年の東京電力福島第１原発事故以降、日本が新たな原子力協定に署名するのは初めて。韓国が計画しているＵＡＥへの原発輸出に対し、日本が技術提供する見通しだ。

　ムハンマド皇太子との会談では、外務・防衛当局間の次官・局長級による安全保障対話（安保対話）を始めることも一致した。安保対話は先月３０日ー今月１日にかけて訪問したサウジアラビアとの間でも合意している。中東からのシーレーン（海上交通路）の安全確保に向けて、連携を深める狙いがある。