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インドの原発訴訟 最高裁が「安全」と運転認める 住民訴え退け(各紙)

2013-05-06 22:29:32

現地で原発反対集会に集まった多くの住民
現地で原発反対集会に集まった多くの住民
現地で原発反対集会に集まった多くの住民


各紙の報道によると、インドの最高裁判所は6日、近く稼働が予定されている南部タミルナド州のクダンクラム(Koodankulam)原子力発電所に対して、周辺住民から出ていた稼働差し止め請求を退け、運転開始を認める判決を出した。

同最高裁は判決のなかで、住民らが問題視しているクダンクラム原発の安全性について「安全が保証されており、経済成長という公共の利益に資する」との判断を示した。ただし、稼働に際し、建設主体のインド原子力発電公社が、安全や環境への指針を順守するよう求めた。

インド政府は今回の判決を受けて、早期に同原発の運転を開始するとみられる。

クダンクラム原発1号機、2号機はロシアの支援を受けて建設された。インド1号機は2011年12月に商業運転開始の予定であったが、福島第一原子力発電所事故を受けて、周辺住民の反対運動が広がり、延期されている。、近隣の住民らは「安全性が確保されていない」として激しい反対運動を展開してきた。今回の訴訟はそうした反対運動の一つ。訴訟によって、運転開始が予定より遅れていた。