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福島原発4号機カバーの鉄骨完成 11月から建屋内プールから使用済燃料を取り出しへ(各紙) “ミニ・チェルノブイリ・アーチ”のよう

2013-05-29 21:34:56

fukushima2013052901002045
 鉄骨が組み上がった東京電力福島第1原発4号機の原子炉建屋カバー=29日(東京電力提供)
鉄骨が組み上がった東京電力福島第1原発4号機の原子炉建屋カバー=29日(東京電力提供)


各紙の報道によると、東京電力は29日、福島第1原発4号機の使用済み核燃料プールから燃料を取り出すために建設している原子炉建屋カバーの鉄骨製の枠組みを組み上げた、と発表した。6月には燃料を引き上げるクレーンの設置工事を始め、11月から燃料の取り出し作業を開始する方針だ。

枠組みは、まず、建屋の南側に土台となる鉄骨構造の骨組みを建てた。そこから建屋最上部の5階を覆うよう鉄骨の枠組みを積み上げて、せり出させた構造となっている。今年の一月から、重機などを使って、鉄骨を組み上げてきた。最終的に汲み上げた鉄骨は29日までに柱38本、はり49本となった。今後は、枠組みの周囲をパネルで覆う予定。

4号機は水素爆発で建屋上部が大破。がれきは撤去され、プールのある5階がむき出しになっていた。プールには1500本以上の使用済核燃料が保管されており、追加的な地震が起きた場合の危険性が指摘されている。