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東京電力 電気料金値上げ反対の業者に対して 初の送電停止 強権体質見せる(東京)

2013-07-04 18:38:33

TEPCO20130201a
 




 TEPCO20130201a東京電力は三日、昨年四月に実施した企業向け電気料金値上げに反対して契約を更新していなかった千葉県の娯楽施設への送電を打ち切ったと明らかにした。値上げをきっかけにした契約拒否で電力供給を止めるのは、大手電力会社で初めて。




 東電によると、同施設は昨年四月から契約切れになり、今年に入って休業状態になっている。三十回にわたって協議し今年五月末に送電の停止を通知したが、再度契約更新を拒否したため今月二日に停止した。引き続き、契約更新と未納状態になっている電気料金数百万円の支払いを求めるという。




 東電は今年二月、「値上げを受け入れた契約者から不公平だという声が寄せられている」として、更新を拒否している事業者への送電を止める方針を決定。今年一月末に千百件だった拒否の件数は大幅に減ったが、現在も二百件が契約を更新せず、二十億円弱の料金が未納の状態という。




 今回、千葉県の施設だけを送電停止の対象にした理由について、東電は「事業者ごとに反発の度合いや事情が異なり、今回の施設は契約のめどが立たなかった」(広報)と説明。今後も供給停止が広がる見通しで、事業者側の反発も予想される。

 

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013070402000113.html