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セシウム検出米、出荷制限を弾力運用 一か所で基準超過でも汚染範囲限定的なら出荷容認へ 政府方針転換(各紙)

2013-07-08 19:41:32

放射性セシウムの吸収を抑制するため、田んぼにカリウムを散布する農家=2012年春、宮城県白石市(同市提供)
放射性セシウムの吸収を抑制するため、田んぼにカリウムを散布する農家=2012年春、宮城県白石市(同市提供)
放射性セシウムの吸収を抑制するため、田んぼにカリウムを散布する農家=2012年春、宮城県白石市(同市提供)


各紙の報道によると、東京電力福島第1原発事故で放射性セシウムが検出されたコメは現在、一か所でも基準値を超えると市町村単位などで出荷停止とされているが、政府は2013年産から複数地点の検査で汚染の範囲を調べ、限定的な場合は制限を見送るよう弾力化する。農家の出荷要請を受けた緩和策だが、逆に福島産コメ全体に対して懸念が広がる可能性もある。 今回、出荷制限を弾力化する理由について、政府は、これまで自家用を除き、基準値を超えた12年産米は福島県の16農家で見つかり、種化制限措置をとったが、それらの地域についても、市町村単位で見ると、複数の農家から汚染米が見つかるケースは少ないという。このため、すぐに当該、市町村産ノコメ全体に、制限の網をかけるのは実態に合わないとの理由だ。

 一方、福島県公表の出荷制限区域の全量全袋検査(6月27日発表分)では、1kg当たり100ベクレルを上回ったコメは、福島市で41か所、本宮市12か所、大玉村6か所、川俣町で5か所など71か所で検出されている。最大値は三春町の360ベクレルとなっている。これらの基準超コメも、汚染が限定的と判断されれば、市場に出荷される可能性がある。

http://wwwcms.pref.fukushima.jp/download/1/suiden_syuukei0627.pdf

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013070801001760.html