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老朽化が進む原発 世界の原発の3分の1が稼働30年超 廃炉問題が世界的課題に IAEAが報告書(各紙)

2013-07-16 11:48:08

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genkainukeimages各紙の報道によると、国際原子力機関(IAEA)は15日までに原発の安全に関する2013年版の報告書を発表した。それによると、現在、世界で稼働中の原子炉437基のうち、162基は稼働開始から30年を超えていることがわかった。原子炉の老朽化が世界的課題で、廃炉処理や処理後の廃棄物処理への対策が重要になっていることを指摘した。

稼働から30年以上を経過している原発の中には、日本の17基も含まれる。東京電力の福島第一の、5,6号機、第二の1,2号機、関西電力の美浜の1~3号機、大飯の1、2号機、高浜の1,3号機など。特に関電は、11基ある原発のうち、7基が30年超で、経営上、将来の廃炉費用の増大が懸念されている。

一方、同報告では、2011年3月に起きた東電福島第1原発事故を受け、加盟国の多くが12年に原発の安全評価(ストレステスト)を実施したほか、停電の影響軽減など追加的な措置を導入するなど、安全強化の面で著しい進展があったと強調した。しかし追加投資の分、原発発電の経済性は低下したことになる。

日本の廃炉対象原発: http://financegreenwatch.org/jp/?p=32859