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福島原発訴訟で 裁判長が国と東電に対して、「全電源喪失の予見可能性の認否」を求める 国、東電は答えず (福島民友)

2013-07-17 13:08:38

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fukusimadai4images東京電力福島第1原発事故で健康や地域の環境を損なったとして、県内外の被災者800人でつくる「生業(なりわい)を返せ、地域を返せ!」福島原発訴訟原告団が国と東電に原状回復や慰謝料などを求めた訴訟の第1回口頭弁論は16日、福島地裁(潮見直之裁判長)で開かれ、国と東電は争う姿勢を示した。
 次回口頭弁論は9月10日午後3時から。

 
 口頭弁論では原告7人が意見陳述した。原告側は「国や東電は、原発が全電源喪失し、重大事故を招くことを予見できたにもかかわらず、対策を取ってこなかった」などと主張。この主張について、国と東電は認否を明らかにしなかった。裁判所は認否を明らかにするよう求めた。

 
 同原告団は、本県をはじめ宮城、山形、栃木、茨城の5県の被災者で、1人当たり月額5万円の慰謝料と放射能汚染のない原状回復を求めている。
 原告約250人は同日、福島市内を行進した。同原告団は法廷で傍聴できない市民のために、同市の県文化センターで模擬裁判を行い、100人を超える市民らが裁判を傍聴した。