福島第一原発 放射能汚染水海洋流出 福島県・自治体関係者が緊急視察 (NHK) 対処療法からの転換を要請
2013-08-06 21:02:06
東京電力福島第一原子力発電所で汚染された地下水が海に流出している問題を受けて、福島県や原発周辺の自治体の担当者などが6日、現場を緊急に視察し、参加者からは「問題が起きてから手を打つ対症療法だけでなく、先を見据えた対策を取るべきだ」などと、厳しい意見が相次ぎました。
視察は、専門家や自治体の関係者らで作る福島県の廃炉監視協議会が、東京電力の対策が十分か確認するため緊急に行い、報道関係者も同行しました。
協議会のメンバーは防護服や全面マスクに身を包んで現場に向かい、2号機の海側では、地盤工事の現場や、高濃度の汚染水がたまっているとみられる配管やケーブルなどが通る地下のトンネル付近を見て回りました。
福島第一原発では、放射性物質を含む地下水が海に流出していることが明らかになったあと、流出を防ぐための地盤を固める工事を進めましたが、工事でせき止められた地下水の水位が上がって、流出を防げない状況が続くなど、対策が後手に回っています。
視察を終えたメンバーからは「問題が起きてから手を打つ対症療法だけでなく、先を見据えた対策を取るべきだ」とか、「対策を打つたびに新たな問題が起き、モグラたたきのような状況が続いている。問題がいつ収束するのか方向性を示してもらいたい」などと厳しい意見が相次ぎました。
これに対し、福島第一原発の小野明所長は「自分たちの目線ではなく、世間や県民の目線でものを考えないとだめだ。できうる対策を早急に進めていく」と答えました。
汚染水対策は後手に 手探り続く
今回の問題のきっかけは、ことし5月、2号機の海側にある観測用の井戸の地下水から高い濃度の放射性物質が検出されたことでした。
港の海水でも放射性物質の濃度が上昇しましたが、東京電力は汚染水の海への流出をなかなか認めませんでした。
その後、井戸の地下水が海の潮位と連動して上下していることが分かり、先月22日、東京電力は汚染水の流出が続いていたことを初めて認めました。
井戸の地下水から最初に放射性物質が検出されてから2か月がたっていました。
リスクを減らす対応も問題視されました。
汚染源の1つとして国の原子力規制委員会は2万トン近い汚染水がたまっている「トレンチ」と呼ばれる地下のトンネルから流出している可能性を指摘しました。
ここに大量の汚染水があることを東京電力は事故直後から把握していましたが、浄化や除去といった対策は取っていませんでした。
さらに、海への流出を防止するための護岸沿いの地盤を壁のように固める工事では、せき止められて上昇した地下水がすでに壁を乗り越えているおそれが明らかになり、急きょ小規模な井戸を掘って、地下水のくみ上げを今週中に始めることにしました。
タービン建屋にたまっている汚染水が漏れないようにする対策や、海への影響を調べる調査についても、規制委員会の指摘を受けて強化するなど、対応は後手に回っています。
増える一方の汚染水の問題を解決する抜本的な対策も見いだせておらず、手探りの状態が続いています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130806/k10013587511000.html

































Research Institute for Environmental Finance