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オリックス、佐賀県有明海の漁協30施設で屋根借り太陽光発電展開へ 合計2.7MWの発電可能に(FGW)

2014-04-02 12:09:50

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オリックスは、九州の有明海の漁協と提携し、漁協施設の屋根借り太陽光発電事業を展開する。提携先は佐賀県有明海漁業協同組合(JF佐賀有明、代表理事組合長:草場淳吉氏)で、海苔加工や集荷施設など計30ヵ所の屋根を活用、合計最大出力2.7MWの電力を固定価格買取制度(FIT)に基づき売電する。

 

JF佐賀有明海は、有明海沿いに施設を保有しており、今回、このうちの大小30施設の屋根を借りて、発電を実施する。有明海沿岸は全国的にも日照量が豊富で、太陽光発電に適している。借りる施設の屋根に総数10,964枚の太陽光パネルを設置、年間の予想総発電量は合計約2,866,300kWhで、一般家庭約800世帯分(*)の年間電力消費量をカバーできる。

 

屋根借り方式太陽光発電は、単独では発電事業に向かない小規模な建物や敷地などでも、オリックスがまとめて屋根などの太陽光発電設備の設置可能な場所を借りて発電することで、不動産の所有者は一定の賃借料を得ることが可能になる。遊休不動産だけでなく、現在操業中の建物などでも、そのままで追加の収入を得ることができ、発電事業に伴うリスクを自らは負わなくて済むといったメリットがある。

 

オリックスは、屋根の賃借という形で、太陽光発電の適地をまとめて確保することが可能になる。また不動産そのものを所有しないことから、総体コストを低下させることもできる。オリックスは、今後も、企業だけでなく、自治体なども含めた遊休地や設備の屋根等の賃借による太陽光発電事業を展開していく方針だ。

 

JF佐賀有明は、2007年に有明地区の18漁協が合併して設立された。有明海の海の幸である「佐賀のり」の養殖および販売を主たる活動としている。

 

(*)1世帯当たり3,600kWh/年で算出。出典:電気事業連合会「電力事情について」

 

■太陽光パネル設置予定施設(一例)

 

海苔培養施設(佐賀県杵島郡)                  海苔集荷場(佐賀県鹿島市)

 

http://www.orix.co.jp/grp/news/2014/140331_ORIXJ1.html