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福島・会津の「ご当地電力会社」会津電力が1000kWのメガソーラー完成(河北新報)

2014-10-30 20:11:58

テープカットをし、関係者がメガソーラーの完成を祝った
テープカットをし、関係者がメガソーラーの完成を祝った
テープカットをし、関係者がメガソーラーの完成を祝った


会津電力(喜多方市)が福島県喜多方市に建設していた出力1000キロワットの大規模太陽光発電施設(メガソーラー)が29日、完成した。
福島県外大手資本によるメガソーラー建設が相次ぐ中、会津電力は会津地方の市民の出資で設立した「ご当地電力会社」。福島第1原発事故で被災した福島県で、原発に依存しない社会を目指し、再生可能エネルギーの地産地消に取り組む。

 
建設地は喜多方市の雄国沼西側の丘陵部。3740枚の太陽光発電パネルを設置した。年間発電量は一般家庭約300世帯の使用量に相当する。全量を東北電力に売電することが決まっている。

 
施設は積雪地仕様で、パネルは2.5メートルの架台の上に30度の傾斜角で設置し、積雪の影響を受けにくくした。敷地内に体験学習施設も併設した。

 
会津電力の佐藤弥右衛門社長は「次世代のため、原子力から再生可能エネルギーにスイッチを切り替えないといけない。地元の資本で利益も地元に循環させることで、地域づくりにつながる」と意義を語る。

 
同社は水力やバイオマス発電などの事業展開も予定する。東北電力が10月から再生可能エネルギー事業者からの契約受け入れを中断したことについて、佐藤社長は「主要な電源は再生可能エネルギーにしていくべきだ。国はしっかり行政指導をしてほしい」と話した。

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201410/20141030_62032.html