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森林資源から電力・水素生成-ジャパンブルーエナジーがプラント開発、燃やさずガス化(日刊工業)

2014-12-19 12:15:27

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地域の森林資源から電力を作り、水素も生成するバイオマス発電プラントが2015年末―16年初めに宮崎県と石川県で相次ぎ稼働する

。化石資源に頼らずに地方をエネルギー供給基地にできるプラントは、従業員が20人に満たないジャパンブルーエナジー(東京都千代田区、堂脇直城社長)が開発した。(松木喬)

 




 電力も水素も生み出すプラント「ブルータワー」の燃料は、通常の木質バイオマス発電と同じ。山林の手入れで切り出された間伐材、製紙や建材に使われなかった残材などを燃料にできる。最大の違いは木材を燃やさずにガス化する点だ。


 

ブルータワーではまず、木炭を作るように木材を高温で熱する熱分解工程がある。木材から発生した炭化水素ガスを回収し、次の改質工程で水蒸気と混ぜて水素濃度の高いガスに改質する。改質ガスはガスエンジンやガスタービン、燃料電池に送って発電に使う。改質ガスの一部をガス分離装置に通すと高純度な水素ガスができる。

 

間もなくプラント建設を着工する宮崎県串間市での事業計画では、改質ガスの97%をガスエンジンに供給し、出力3000キロワットで発電した電力を売電する。残り3%を高純度水素ガスにするだけで燃料電池車200台分の燃料を作れる。堂脇社長は「液状タールは機器に付着して故障を引き起こす。液状タールを出さない技術の開発がブレークスルーだった」と強調する。

 

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0520141219caac.html