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全町避難の福島県楢葉町も1万kW級メガソーラー建設へ 発電電力は第二原発送電線で首都圏に。第二原発再稼動がなくとも「電気は送れる」ということ(河北新報)

2015-01-29 14:37:50

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solarorix130628_ORIXJ3東京電力福島第1原発事故で全町避難している福島県楢葉町は28日、福島第2原発の送電線を活用し、1万キロワット級の大規模太陽光発電(メガソーラー)事業を計画していると明らかにした。

2017年秋の売電開始を目指す。2万キロワット級を計画する隣接の富岡町に続き、原発事故の被災地で東電の送電線を使ったメガソーラー事業が加速する。
楢葉町の計画では、第2原発に近い波倉地区の農地など4カ所、計約20ヘクタールに太陽光パネルを設置する。地権者38人から同意を得た。固定価格買い取り制度(FIT)で本年度価格の1キロワット時32円の適用を受けるため、30日までに設備認定を東北経済産業局に申請する。
運営する特定目的会社(SPC)を6月までに設立し、今秋に事業に着手する。事業期間は20年で、総事業費は35億円。年平均3200万円の利益を見込んでいる。
SPCの資本金は3億円程度を想定。楢葉町は資本金の51%以上の額を、町の一般社団法人「ならはみらい」に出えんし、同法人が出資する形を取る。町復興推進課は「町が直接出資すると、配当の使途が再生エネ関連に限定される。ならはみらいの場合、配当を法人の事業であるまちづくりや町民の生活支援に使える」と説明した。
福島県は再生可能エネルギーを復興の柱と位置付ける。資源エネルギー庁は県の意向を受け、東電に特別対応を要請。東電は今月9日、福島第1、第2原発の発電電力を首都圏に送っていた新福島変電所と送電設備を数十億円かけて増強し、受け入れ能力を最大60万キロワット程度増やす方針を表明している。

 

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201501/20150129_62025.html