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パリのエッフェル塔に風力発電設置 地上120mの風を利用。太陽光設備も併設。年末のCOP21に向けて「再エネのシンボル」に(FGW)

2015-02-26 15:10:23

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efeltower無題フランスの名所、エッフェル塔が再生可能エネルギー発電のシンボルとして脚光を浴びている。塔の改修工事に伴って、地上120メートルのところに風力発電所が、また太陽光発電パネルも設置されたためだ。

 

設置された風力発電は垂直軸方式のもので、風力発電特有のタービン音がほとんどないという。発電事業を担当するUrban Green Energy International (UGE) によると、発電量は年間10,000kWhで、エッフェル塔の観光客向け電力をほとんど賄うことができるという。

また風力発電の設備のデザインも、歴史あるエッフェル塔にマッチしたデザインとし、色も塔の色に溶け込むように工夫されている。事業者のUGEは、「塔全体のエネルギー効率化も進める。エッフェル塔はパリの気候変動計画のシンボルとなる」と自賛している。

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太陽光パネルは塔に併設して二つあるパビリオンの屋根に10m² の規模で置かれる。規模は小さいがパビリオンで使用する水を温める電力の50%を賄うことができるという。

 

このほか、エッフェル塔には、照明にLEDを導入したほか、塔全体の温度を安定させるため、高効率のヒートポンプや、雨水を利用した中水道システムなども取り入れられている。 UGEのCEOのニック・ビッタースゥィークさんは「エッフェル塔が持続可能な未来の象徴となるように最先端技術を導入したことを誇りに思う」と胸を張っている。

 

塔の高さでは、日本のスカイツリーや東京タワー等に及ばないものの、常に未来を志向するエッフェル塔の魅力に、パリっ子も鼻高々、というところだ。

 

参考 http://reneweconomy.com.au/2015/eiffel-tower-adds-2-wind-turbines-solar-array-in-green-makeover-59088