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チェルノブイリ原発 爆発事故の4号機以外を初の廃炉工程入りへ。事故から29年目でようやく。長い廃炉のひととき(FGW)

2015-04-13 01:47:31

Chernoblyキャプチャ
 

Chernoblyキャプチャウクライナは1986年に爆発事故を起こしたチェルノブイリ原発(旧ソ連)が初めて廃炉工程に入ることを明らかにした。事故から29年目にしてようやく廃炉工程の一歩を踏み出すことになる。

ウクライナの原子力規制監督局は、同原発のユニット1~3の廃炉と解体の作業に入る指示書を発行した。1986年に爆発事故を起こしたユニット4は稼働停止していたが、ユニット1~3は事故後も稼働し、それぞれ1991,96,2000に発電を停止した。

 

廃炉・解体の対象となるのはユニット4を除く、3つのユニット。廃炉工程は原子炉が「安定的保管」状態に移行するまで数段階に分かれる。今回はそのうちの第一歩を踏み出すことになる。この第一歩の工程も少なくとも10年はかかるという。

 

ウクライナ政府は今回の廃炉工程移行のため、3020万㌦の予算を計上した。

 

廃炉作業中の対象地域の放射能レベルや事故確率については、厳しい基準を設ける。ユニット4には現在、全体を覆う鋼鉄製の放射能遮断シールドが取り付けられている。こちらは事故直後の石棺化での封じ込めから、ようやく解体への準備が始まったレベルだ。このように原発は事故を起こすと、廃炉・解体の工程も、当初の想定を大きく上回って長期化するといえる。

http://rt.com/news/248737-shutdown-chernobyl-power-plant/