HOME |サノヤス造船 風車を横に倒して海上を運ぶ特許取得、浮体式の洋上風力発電建設の大幅コストダウンに有力(RIEF) |
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 老舗の造船業、サノヤス造船(大阪)が、再生可能エネルギーとして脚光を浴びている洋上風力発電の設置を容易にするため、大型の風車を横に倒した状態で曳航できる方式で特許を得た。

 

 大型の風力発電設備はタワー長だけで100mを超えるものが増え、タワーの喫水は数十mと、深さも必要となる。そのタワーに、エンジンとなるナセルや風車ブレードを設置しなければならず、海面での作業は慎重さと困難さを伴う。また製造工場から運ぶ途中に橋などの障害物があると、設置海域に近い場所において大型クレーンで発電設備を組み立ててから曳航する必要がある。

 

 そこでサノヤス造船は、風車を設置するタワー型の構造物の内部に複数のバラストタンクを配置して、タンク内の流体を移動させてタワーを垂直に立てる設置工法を開発した。設置海域までの……

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