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東急グループも電力小売参入 「東急でんき」を販売。新春初売りキャンペーンで、「2016人」に「2016円」割引実施(RIEF)

2016-01-08 21:26:15

tokyuキャプチャ

 東急グループも電力事業に参入、電力事業を担当する東急パワーサプライ(本社世田谷区)が、4月からの小売サービス開始に先駆けて、1月1日から「電気も初売り」キャンペーンを展開している。2016年にちなんで、2016人の顧客に初回請求時の電気料金を2016円割引するという。

 

 東急グループの電力販売事業を担う東急パワーサプライ社は、首都圏と山梨、静岡の一部を営業区域にして、「東急でんき」を小売する。「初売りキャンペーン」はその事前アピールで、今月末まで展開する。割引の恩典を得る2016人の顧客は抽選で選ぶ。

 

  「東急でんき」の提供電力は、同社が提携する発電所から調達するほか、安定調達のため電力卸売り市場などからも確保する。送配電は東電のネットワークを利用する。販売価格は戸建て4人家族のモデルケースで、従来より年間約9400円安くなるという。

 

 提示する料金プランは3種類。それぞれ東電の「従量電灯B」「従量電灯C」「低圧電力」に相当するプランで、いずれも月額固定の基本料金と、使用量に応じて課金する電力量料金の両方の単価を、東電より安く設定した。

 

 たとえば、一般の家庭向けの従量電灯B相当の料金プランでは、基本料金は最大で9.6%安くなる。ただし契約電力が30A(アンペア)以上の場合が対象。電力量料金は月間使用量が300kWhまでは0.1%安く、300kWhを超えると最大5%安くなる。

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 「東急でんき」の家庭向け料金プラン(2016年1月)。東京電力の「従量電灯B」と比較。

 「東急でんき」の魅力も、セット割引が得られる点だ。モデルケースである戸建て4人家族の場合、現在の電気料金が月額1万3000円として、東急グループのケーブルテレビ「イッツコム」に加入していると、電力とセットで月額350円の割引が得られる。さらに東急グループのカードで支払うと126円相当のポイントが付く。

 

 電力自体の割引が月額300円ほどあるので、ケーブルテレビのセット割引とポイントを加えると1カ月783円、年間で約9400円の節約という計算だ。さらに東急電鉄の定期券とセットで割り引くプランも計画中で、東急沿線の住民にはメリットの多いサービスになりそうだ。

 

 

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      東急グループのサービスを組み合わせた割引イメージ。

 

 商店や事務所を対象にした「従量電灯C」に相当する料金プランでも、使用量が多い場合に割引額が大きくなる。家庭向けと同様に月間の使用量が300kWhを超えると、電力量料金の単価が東京電力よりも5%安くなる。基本料金も10%安い設定で、東電や他の事業者と比較しやすい。

 

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      商店・事務所・工場向けの料金プラン(2016年1月)。上段が東京電力の「従量電灯C」と比較、下段が「低圧電力」と比較。

 大型の業務用エアコンなどを使う商店や工場向けには「低圧電力」に相当する料金プランを用意した。基本料金と電力量料金の両方で東電と比べて1%安い。低圧電力を利用する商店や工場は毎月の使用量が多いため、1%の割引でも電気料金の削減額は小さくない。

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