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大阪の「いずみ市民生協」 家庭向け電力販売へ。最大12.1%の割安。再エネ発電中心の安心電力を消費者に販売へ(RIEF)

2016-02-15 14:45:39

 

 大阪いずみ市民生協共同組合が、一般家庭向け電気「コープでんき」の申込み受付を開始した。同生協は太陽光発電所を複数所有しており、今後は、再生可能エネルギー発電中心の電力を、消費者に幅広く販売していく。

 

 同生協は4月1日からの電力小売り全面自由化に向けて、南大阪エリアの25市町村の組合員、約50万世帯を対象として、先月末から「コープでんき」の事前申し込みの受付を始めている。

 

 提供する電力料金は一般家庭向け(月の電気使用量440KW未満)のベーシックプランの場合、これまでの大手電力会社に比べて、最大5.3%の割引となる。電気をたくさん使う大口の家庭向け(同440kW以上)の場合、最大割引率は12.1%。また生協の宅配サービス利用者向けの特典も賦与される。

 

 同生協では、以前から太陽光発電などの再生可能エネルギー発電に取り組んでおり、現在、3カ所の太陽光発電所を保有している。今秋には京都府亀岡市に7.5MWの新たなメガソーラーが稼働する。木質バイオマス発電や小水力発電にも力を入れている。これらの再エネ発電で作った電力は、これまで生協の店舗や配送・物流センターなど26施設で使用している。

 

 今回受付開始となった「コープ電気」は、こうした取組みの一環となるもので、再生可能エネルギー(FIT電気)の積極的活用などを通して、CO2排出を削減した電気の供給を目指す。なお当初は、実際に組合員に供給される電気の調達先は、大和ハウス工業の子会社であるエネサーブとする。

 

izumiseikyoキャプチャ

 

 エネサーブは、売電電力を自社の太陽光発電所のほか、日本卸売り電力市場、他の発電事業者などから調達して販売している。また、太陽光発電事業者から電力を購入する際に環境価値も購入し、「グリーン電力証書」として販売もしている。

 

 エネサーブのCO2排出係数は、2015年公表(2014年度実績)分で、主要な電力会社各社と比べ半分以下となっており、グリーン度の高い電力といえる。このため同生協は、「コープでんき」の調達先とした。今後は生協自前の再エネ発電による電気も、「コープでんき」に加えて、販売していくという。

 

http://www.izumi.coop/shopping/denki.html