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セシウム除染効果が見えるソフト 原研機構が開発 (各紙)

2011-11-01 15:55:09

日本原子力研究開発機構は31日、放射性セシウムで汚染された地域を除染した際の効果が一目でわかるソフトウエアを開発したと発表した。除染の方法によって放射線量がどの程度変化するかをシミュレーション(模擬計算)し、カラーで地図上に表示する。自治体が除染計画を策定するときなどに活用できる。11月2日から同機構のウェブサイト(http://nsed.jaea.go.jp/josen)で公開する。


 除染の対象地域の地図や航空写真を用意して画像入力すると、これまでに文部科学省が航空機で測った放射線量のデータを当てはめ、地図上に線量の分布をカラーで表示する。地図上で除染する区域を選ぶと、除染後に線量がどう下がるかを数秒で計算して表示する。表面の土壌をはぎ取った場合や落ち葉を除去した場合など、除染の方法に応じてどの程度の効果があるかを検討できる。




地図の中でどこが畑、森林、道路にあたるかといった土地のデータは、自分で入力しなければならない。




除染の範囲や方法をさまざまに変えて、効果をおおまかに事前に予測することも可能。自治体などが効率のいい除染計画を決めるのに役立つとみている。