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福島原発:4号機爆発は3号機からの水素逆流が原因(毎日)

2011-11-10 14:04:46

4号機原子炉建屋4階(空調ダクトの残骸)=東京電力提供
東京電力は10日、福島第1原発4号機原子炉建屋で3月15日午前に発生した水素爆発について、隣接する3号機から水素が逆流したことが原因との調査結果を発表した。

 東電によると、10月から今月にかけて、4号機原子炉建屋内に作業員が入って4階と5階にある空調ダクトの破損状況を調査したところ、空調ダクトの吸気口の金網が爆風によって通常の流入方向とは逆向きに張り出していたり、空調ダクト自体が爆風とみられる衝撃で散在していた。

 この結果から、爆発の発生地点は損傷度合いが激しい4階付近と断定。原因は、4号機の使用済み核燃料プールから発生した水素ではなく、空調ダクトとつながっている3号機側から逆流した水素と推定した。4号機は3号機と排気筒を共通しており、空調ダクト同士がつながっている。

 4号機は東日本大震災時は定期検査中。これまでの4号機の調査では、原子炉建屋内の配管より、3号機とつながる配管の方が高い放射線量が確認されていたことから、4号機の爆発原因は3号機からの水素逆流と推定されていた。【中西拓司】

http://mainichi.jp/select/jiken/graph/20111110/

4号機原子炉建屋4階(空調ダクトの残骸)=東京電力提供