HOME |原発事故:炉心損傷対策に1基当たり118億円…検証委(毎日) |

原発事故:炉心損傷対策に1基当たり118億円…検証委(毎日)

2011-11-16 20:20:29

政府のエネルギー・環境会議は15日、発電コストを検証する「コスト等検証委員会」を東京都内で開き、東京電力福島第1原発事故を受けて政府が電力各社に指示した再発防止対策の費用が、最新型の原発1基当たり194億円になるとの試算を正式に提示した。津波で電源などを失っても炉心損傷を防ぐ対策には118億円かかる。

 このほかの対策の内訳は、非常用発電機を常に2台確保するために17億円、送電設備の耐震性強化に26億円、水素爆発防止対策など過酷事故への対応に13億円など。

 原発にかかるコストに関しては原子力委員会が、これまで考慮してこなかった損害賠償などの費用が1キロワット時当たり最大で1.6円かかるなどとする試算結果をまとめている。

 コスト等検証委は原子力委の試算結果を参考に、安全対策や原発事故の防災に関する費用なども考慮して原発にかかる全体の費用を試算する方針。原子力に加え、火力や太陽光などの再生可能エネルギーなど電源別の発電コストを比較する作業を進める。

http://www.mainichi.jp/select/jiken/news/20111116k0000m040034000c.html