一般社団法人環境金融研究機構 | Research Institute for Environmental Finance: RIEF

国際NGOのGreenpeaceとBern Declarationが毎年、ダボス会議のカウンターアウォードとして実施している市民が選ぶ「世界最悪企業２０１２年（World Worst Company of the Year 2012＝Public Eye　賞）」の投票が始まった。候補企業は、福島原発事故を引き起こした東京電力のほか、サムスン(韓国）、バークレイズ(英国）など６企業。オンライン投票に参加してください。

投票サイトは　http://www.publiceye.ch/en/vote/

　東京電力は、昨年、３・１１の福島第一原発事故を引き起こしたことが候補理由。原発事故は東日本大震災という自然災害が引き金となったが、その後の調査等で、原発を設置する際に、あえて海抜の低い所に設置したり、想定津波を意図的に低く見積もったりするなど、本来、被害を最小に抑えることができたにもかかわらず、実施しなかった不作為性、さらには対策を取らなかった場合に被害が甚大に拡大することが予想されたにもかかわらずとらなかった｢未必の故意｣等の可能性がある。

他の候補企業を紹介しよう。Samsungは、高い確率で発がん性のある有害物質を複数の工場で使用していたことを労働者に隠していた疑念。Barclaysは食糧品を投機対象とし、価格高騰に一躍買っていた。米鉱業のFreeportは、インドネシアの金や銅鉱山で採掘に重金属を長年にわたって使用し、自然環境の破壊と住民の健康被害を引き起こした。ブラジルの鉱業、Valeは自然破壊と人権侵害の長期化。スイスの農業化学製造業のSyngentaは、有害な農薬販売等。

いずれも、反省のない企業ばかり。なかでも・・・・・・

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