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過去に「世界最悪企業」受賞の日本企業は、2007年のブリヂストン(FGW)

2012-01-12 22:19:15

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「世界最悪企業2012年」オンライン投票で、東京電力が韓国のサムソンと一位を争っているが、実は2007年に栄えある一位に選ばれた日本企業がある。それはタイヤメーカーのブリヂストンだ。

ブリヂストンが選ばれたのは、西アフリカのリベリアにある自社ゴム農園において、同社の子会社のFirestone Natural Rubeer Comanyが、1926年に操業を開始して以来、80年以上もの間、農場で働く労働者を極めて劣悪な環境で働かせていたというもの。児童労働や環境破壊も伴っていたとされている。2005年11月に、米国の国際労働権利財団(ILRF)が労働者の代理人として、ブリヂストンのほか、Firestone社長らにに対して児童労働の撤廃、強制労働の停止などを要求する集団訴訟を起こした。

ブリヂストンは、1988年にファイアストーンを買収したことから、同社の「負の財産」も吸収した形となり、訴訟対象となり、「世界最悪企業」の称号も得たことになる。ただ、同社のCSRレポートには、このリベリアの訴訟問題は言及されていない。代わりに2009年版野レポートに、「リベリア共和国の人々とともに」と題した、地域共生の記事を掲載して以来、毎年野レポートで、同国への貢献の話が説明されている。

2007年の選出では、ブリヂストンのほか、スイスの製薬会社のNovartis、同スイスの小売組合Coopも選ばれた。



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ブリヂストンの2011年 CSRレポート http://www.bridgestone.co.jp/csr/report/download/pdf/2011/2011csr_p23_26.pdf