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「世界最悪企業2012年」投票のノミネート企業の言い分、東電のみ「コメント拒否」(FGW)

2012-01-20 18:36:46

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国際的な企業活動をウォッチするNGOの「Business & Human Rights resource Centre」は、「世界最悪企業2012年(Worst Company of the Year 2012)」のオンライン投票対象となっている世界の6社に対して、独自にコメントを求め、その結果を公表している。それによると、東京電力以外の5社は、ノミネートされた理由についての反論を述べているが、東電だけは「コメント拒否」として紹介されている。

現在、東電を猛追して、首位に取って代わろうとしているブラジルの開発会社Vale は「我々に対する批判は不正確だと強く反発している。我々はグローバル・サステナブルなオペレーターとして世界中で認識されている。指摘されるベロ・モンテダムについても、我々は事業の9%のシェアを持つマイノリティ株主でしかない」等と述べている。

まだ第三位の韓国サムスンは、工場において発がん性のある有害物質を労働者に知らせずに使用し、多くの犠牲者が出たとして推薦されている。これに対して同社は、我々は世界クラスの環境、安全性、健康管理を整えた工場設備で労働者の福利を真剣に維持している。虚偽に満ちた内容の情報を拡散させることは非常に残念だ」と回答している。

 

他の、バークレイズ等も同様に、自分たちが、推薦されているような害悪を世間に撒き散らしているわけではないと、弁明している。これに対して、唯一、東電だけは一切のコメントを拒否したという。他の5社の反発ぶりを踏まえると、東電については推薦の内容に「嘘偽りがない」ため、コメントできないということかもしれない。

Business & Human Rights Resource Centreのサイト:

http://www.business-humanrights.org/Documents/PublicEyenominations2012responses

東電への投票サイト:http://www.publiceye.ch/en/vote/tepco/