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“反脱原発”民主千葉県議も現職の東電社員 給料フタマタ疑惑に「僕の判断では言えません」(My News Japan)
2012-01-23 11:07:55
千葉県議会議員の天野行雄氏(民主党)が、約1400万円の議員報酬とは別に、東京電力社員として給料を受け取っていたことが確実となった。天野議員は取材に対し「三宅さんの判断で書いて」と事実上認めた。東電広報部も否定せず、事実上認めている。都議会議員で東電から給料をもらっていた例もあり、天野氏の給料受給はまず間違いない。
天野氏は委員会では脱原発を求める意見書採択案に反対し、県政務調査費を使って東電子会社から車をリース契約するなど、議会でも露骨に愛社的行動をとっている。あらたな大地震や原発事故に県民がおびえるなか、電気代の値上げと原発続行を見越した、東電による東電のための地方議会工作が、組織的に進められてきた実態が明らかになった。
福島第一原発の事故が深刻さを増していた2011年4月に行われた統一地方選で、杉並区議に立候補し2期目の当選をした安斉昭氏(民主党)の経歴について、東京新聞電子版はそう書いている。
ところが実は「元」ではなく、現職の東電社員として給料をもらっていた。「原発推進」杉並区議は現職の東電社員だった!議員報酬+東電給料+労組献金で実質年収4千万円」で報じたとおりである。東京新聞が間違ったのか、安斉氏が誤った情報を流したのか、経歴を詐称したのかどうかは不明だが、少なからぬ有権者が安斉氏を「元」東電社員だと考え、それを参考に投票行動に出たことは間違いない。つまりだまされたわけだ。
この点を安斉氏は、杉並区議会議員という公職にある身として公式に釈明する責任がある。だが残念なことにいまのところ筆者の取材はいっさい拒否、メールの問い合わせ機能が付いていたホームページやブログも19日夜以降接続できなくなってしまった。「ノーコメント」で貫くつもりなのか。だとすれば有権者を甘くみすぎているのではないか。他人ごとながら心配になってくる。
安斉氏が杉並区監査委員という重責を担っていることについては、区議会議員の間で問題視する動きがでている。「安斉氏は監査委員を辞任すべきだ」という声もあり、杉並区議会の真価がためされているといえる。
◇ 質問状にはナシのつぶての天野”東電社員”議員
さて、東電に雇われて東電からカネをもらっている社員が、給料をもらいながら議員をやる。この「東電“フタマタ”議員」について、筆者は引き続き調査を行っているところだ。集計ができ次第報告したいが、その中で千葉県議の天野行雄氏のケースにぶつかった。
天野行雄。千葉県議会議員。民主党所属で現在2期目。経歴に東京電力入社とある。安斉氏のときと同様に「退社」との記載はない。現職社員ではないかと思われた。
事実を確かめるため、筆者は1月12日、天野議員の事務所に以下の質問状をファクスで送った。質問は4点。
1週間後までの回答にご協力を、と付け加えたが、結局天野議員からは何の連絡もなかった。
しびれを切らした筆者は、ひとまず議会事務局に電話をかけた。男性職員が出た。
議会事務局 千葉県議会事務局です。
三宅 天野行雄議員のことですが、現職の東電社員かどうかそちらで把握されていますか。
議会事務局 はい、天野議員は東電社員と聞いています。
意外であった。天野県議が現職東電社員であることを議会事務局の職員はあっさりと話してくれた。広く知られているようだ。この点、杉並区の安斉氏とはやや事情が違う。 筆者は引き続き尋ねることにした。社員とわかれば次は休職の有無だ。給料が払われているのかどうかを知りたい。
三宅 天野議員は東電を休職中なのかどうか、そこはご存知ですか。
議会事務局 東京電力社員とまではお聞きしていますが、(休職しているかどうか)そこまではわかりません。
休職のことは議会事務局ではわからなかった、県議会議員をする一方で東電から給料をもらっているのか、あるいは休職してもらっていないのか。天野氏が東電“二股”議員かどうかを判断する焦点はこの点に絞られた。
◇「僕のほうでは答えられないんです」
1月19日朝8時すぎ、千葉市稲毛区にある自宅に電話をした。千葉県選管に届け出た政治団体「千葉文化経済フォーラム」(天野行雄代表)に記載された連絡先と同じである。
「はい。天野ですが」と低い男性の声がした。筆者はまず質問状の件から切り出した。
「後援会事務所のほうに質問状をお送りしたんですが、見ていただけましたか?」
「はい」と天野氏は答えた。たしかに届いていたようだ。天野氏はこう続けた。
「三宅さんの書かれたもの、ブログなどを拝見しましたが、そんな関係のなかで三宅さんが判断することだとおもいますので。私から言うというのはちょっとできません。
http://www.mynewsjapan.com/reports/1561
天野氏は委員会では脱原発を求める意見書採択案に反対し、県政務調査費を使って東電子会社から車をリース契約するなど、議会でも露骨に愛社的行動をとっている。あらたな大地震や原発事故に県民がおびえるなか、電気代の値上げと原発続行を見越した、東電による東電のための地方議会工作が、組織的に進められてきた実態が明らかになった。
福島第一原発の事故が深刻さを増していた2011年4月に行われた統一地方選で、杉並区議に立候補し2期目の当選をした安斉昭氏(民主党)の経歴について、東京新聞電子版はそう書いている。
ところが実は「元」ではなく、現職の東電社員として給料をもらっていた。「原発推進」杉並区議は現職の東電社員だった!議員報酬+東電給料+労組献金で実質年収4千万円」で報じたとおりである。東京新聞が間違ったのか、安斉氏が誤った情報を流したのか、経歴を詐称したのかどうかは不明だが、少なからぬ有権者が安斉氏を「元」東電社員だと考え、それを参考に投票行動に出たことは間違いない。つまりだまされたわけだ。
この点を安斉氏は、杉並区議会議員という公職にある身として公式に釈明する責任がある。だが残念なことにいまのところ筆者の取材はいっさい拒否、メールの問い合わせ機能が付いていたホームページやブログも19日夜以降接続できなくなってしまった。「ノーコメント」で貫くつもりなのか。だとすれば有権者を甘くみすぎているのではないか。他人ごとながら心配になってくる。
安斉氏が杉並区監査委員という重責を担っていることについては、区議会議員の間で問題視する動きがでている。「安斉氏は監査委員を辞任すべきだ」という声もあり、杉並区議会の真価がためされているといえる。
◇ 質問状にはナシのつぶての天野”東電社員”議員
さて、東電に雇われて東電からカネをもらっている社員が、給料をもらいながら議員をやる。この「東電“フタマタ”議員」について、筆者は引き続き調査を行っているところだ。集計ができ次第報告したいが、その中で千葉県議の天野行雄氏のケースにぶつかった。
天野行雄。千葉県議会議員。民主党所属で現在2期目。経歴に東京電力入社とある。安斉氏のときと同様に「退社」との記載はない。現職社員ではないかと思われた。
事実を確かめるため、筆者は1月12日、天野議員の事務所に以下の質問状をファクスで送った。質問は4点。
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1週間後までの回答にご協力を、と付け加えたが、結局天野議員からは何の連絡もなかった。
しびれを切らした筆者は、ひとまず議会事務局に電話をかけた。男性職員が出た。
議会事務局 千葉県議会事務局です。
三宅 天野行雄議員のことですが、現職の東電社員かどうかそちらで把握されていますか。
議会事務局 はい、天野議員は東電社員と聞いています。
意外であった。天野県議が現職東電社員であることを議会事務局の職員はあっさりと話してくれた。広く知られているようだ。この点、杉並区の安斉氏とはやや事情が違う。 筆者は引き続き尋ねることにした。社員とわかれば次は休職の有無だ。給料が払われているのかどうかを知りたい。
三宅 天野議員は東電を休職中なのかどうか、そこはご存知ですか。
議会事務局 東京電力社員とまではお聞きしていますが、(休職しているかどうか)そこまではわかりません。
休職のことは議会事務局ではわからなかった、県議会議員をする一方で東電から給料をもらっているのか、あるいは休職してもらっていないのか。天野氏が東電“二股”議員かどうかを判断する焦点はこの点に絞られた。
◇「僕のほうでは答えられないんです」
1月19日朝8時すぎ、千葉市稲毛区にある自宅に電話をした。千葉県選管に届け出た政治団体「千葉文化経済フォーラム」(天野行雄代表)に記載された連絡先と同じである。
「はい。天野ですが」と低い男性の声がした。筆者はまず質問状の件から切り出した。
「後援会事務所のほうに質問状をお送りしたんですが、見ていただけましたか?」
「はい」と天野氏は答えた。たしかに届いていたようだ。天野氏はこう続けた。
「三宅さんの書かれたもの、ブログなどを拝見しましたが、そんな関係のなかで三宅さんが判断することだとおもいますので。私から言うというのはちょっとできません。
http://www.mynewsjapan.com/reports/1561