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福島原発事故 南相馬・小高 1万人超賠償請求へ(河北新報)

2012-02-06 15:21:00

申立書の書き方を説明する小海弁護士(右から3人目)
福島第1原発事故で警戒区域に指定されている福島県南相馬市小高区の行政区長連合会(山沢征会長)は5日、原子力損害賠償紛争解決センターに集団申し立てを行うため、同市原町区で申立書の書き方講座を開いた。連合会は、1万人単位での集団申し立てを目指す。

申立書の書き方を説明する小海弁護士(右から3人目)


 同区の住民約1300人が参加。連合会の活動を支援する小海範亮弁護士(第二東京弁護士会)は「一人一人が東京電力と戦うのは大変。しかし、数万人で賠償を申し立てれば無視できない」と述べた。今後、行政区や職種などグループ別に集団申し立てを検討していく。
 続いて、精神的苦痛の慰謝料を1人当たり月35万円と統一するなど、請求内容を簡略化した申立書を準備。「避難後の生活費は原則的にすべて請求対象」「精神的苦痛を和解仲介委員に知ってもらうため、避難生活のつらさを詳細に書いてほしい」と説明した。
 小高区住民約1万2000人は、警戒区域外の同市原町区、鹿島区や福島県内外に避難している。

 

http://www.kahoku.co.jp/news/2012/02/20120206t61005.htm