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仏大統領、原発運転期間を40年以上に延長する方針を決定(Reuters)

2012-02-13 17:44:02

2月12日、フランスのベッソン・エネルギー担当相は、サルコジ大統領(写真)が国内の原子力発電所の運転期間を40年以上に延長する方針を決定したと明らかにした。パリで10日撮影(2012年 ロイター/Charles Platiau)
[パリ 12日 ロイター] フランスのベッソン・エネルギー担当相は12日、サルコジ大統領が国内の原子力発電所の運転期間を40年以上に延長する方針を決定したと明らかにした。今後も引き続き安価なエネルギーの恩恵を受けられるためという。

会計院は先月末、原発新設の投資や代替エネルギーへの依存を高めることはコストがかかりすぎるほか、時期が遅すぎるとして、既存原発の運転期間延長が同国にとって唯一の選択肢との見解を示していた。

ベッソン・エネルギー担当相は、これと別にフランスの長期エネルギー計画に関する報告の作成も指示。大統領の決定はこれと一致する内容となった。報告の最終版は、13日に公表される。

同相は、ラジオのヨーロッパ1とのインタビューで「ここから得られた結論は、我が国の原発の運転を40年で停止するのはもったいないということだ」と語った。

サルコジ大統領は、8日に原子力政策委員会を開いた後、この決定を下したという。

フランスは世界で最も原発依存度が高く、2022年末までに国内の58基中22基が、運転期間が40年となる。

エネルギー担当相は、米国での標準運転期間は60年と指摘し「大統領は、(原発の)すべての運営機関に対し、運転期間を40年以上に延長する準備を要請することを決めた」と述べ、だと付け加えた。

http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPTYE81K3B620120213

2月12日、フランスのベッソン・エネルギー担当相は、サルコジ大統領(写真)が国内の原子力発電所の運転期間を40年以上に延長する方針を決定したと明らかにした。パリで10日撮影(2012年 ロイター/Charles Platiau)