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釜石・湾口防波堤の復旧着工 震災前と同規模(河北新報)

2012-02-27 11:32:17

津波で壊れた湾口防波堤の北堤と灯台=釜石港
東日本大震災の津波でほぼ全壊した釜石港にある湾口防波堤の復旧工事着工式が26日、公共埠頭(ふとう)であった。国土交通省は2015年度までに、総延長約2キロ、海面からの高さ6メートル、基礎部分を含む水深は世界最深の63メートルを誇った震災前と同規模で再建する。事業費は約490億円。国の災害復旧事業による防波堤の着工は、岩手県内で初めて。

 式には国交省や岩手県、市の関係者ら約60人が出席。野田武則市長は「湾口防波堤のおかげで、市街地への津波の襲来を約6分遅らせことができ、多くの市民の生命を守ってくれた。一日も早く復旧させ、市民を安心させてほしい」とあいさつした。
 東北地方整備局釜石港湾事務所によると、工事は3月、壊れたケーソンの破砕、撤去作業から開始。港内側の基礎をかさ上げし、ブロックで覆うなどしてケーソンの滑落を抑える粘り強い構造に改良する。

津波で壊れた湾口防波堤の北堤と灯台=釜石港


 岩手県内の防波堤災害復旧工事は、宮古港が3月、大船渡港が4月に着工する予定。

http://www.kahoku.co.jp/news/2012/02/20120227t35015.htm