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「格納容器、熱で上部損傷」 原子力学会で東電が主張(福島民友)

2012-03-21 09:43:06

原子力関係の専門家でつくる日本原子力学会(田中知会長)の大会が19日、福井市で開幕した。初日は一般公開の「福島第1原子力発電所事故特別セッション」が行われ、東京電力の担当者が事故状況を説明。本県に大量の放射性物質を放出した原因とされる2号機の事故について、放出は燃料損傷などによる高温で格納容器上部のシール部分が損傷したことが原因と主張した。2号機事故をめぐっては、地震で格納容器下部の圧力抑制プールが損傷したことが原因とする指摘もあり、東電の詳細な説明が注目される。大会は21日まで開かれる。

  東電は原子力・立地本部の福田俊彦原子力品質・安全部長らが説明。燃料損傷などによる高温のため高い状態が続いていた2号機の格納容器圧力が2011年3月15日の午前7時20分から同11時にかけて急激に低下、原発敷地境界の放射線量の増加も確認されていることから放出をこの時期と推定。さらに同10時ごろのライブカメラの画像で2号機上部から水蒸気が見えたことから、格納容器上部からの漏えいとした。http://www.minyu-net.com/news/news/0320/news10.html