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大川小、統合せず移転 石巻市教委、14小中学校再編計画(河北新報)

2012-03-28 12:05:12

宮城県石巻市教委は27日までに、東日本大震災の影響で校舎が使用不能となった市内7地区14小中学校の再編計画をまとめた。津波で児童・教職員84人が死亡、行方不明になっている大川小は安全な場所に移転新築する方針を示した。
 大川小の児童数は新年度、22人になる見込み。他校との統合も検討されたが、児童の心のケアについて「きめ細かい指導が必要」として見送った。移転用地は地域の復興状況を見極めながら決める。大川中は2013年4月、河北中と統合し、同中の校舎を利用する。
 北上地区は13年4月に相川、吉浜、橋浦の3小学校を統合。橋浦小の現校舎を使用し、将来的には地区内の高台に移転新築する計画。
 渡波小は防潮堤などの整備で安全性が確保されることから、13年度中に被災校舎を補修する。渡波中は市復興計画で非可住地域に立地するため、16年度中に内陸部に移転新築する。
 湊小と湊二小は14年4月に統合し、補修した湊小の校舎を使用する。湊中は同年4月以降、修理した現校舎を利用する。
 雄勝地区では、船越小と雄勝小は13年4月に統合。将来的には大浜地区に新校舎を建設し、雄勝中との併設校とする。大須小と大須中も併設校にそれぞれ統合する。

 
 一方、門脇小は再編の在り方をまとめるには時間を要するとして、来年度中に再編の方針を決定する。

 

http://www.kahoku.co.jp/news/2012/03/20120328t11028.htm