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再エネ発電の「自然電力」(福岡)、千葉での洋上風力発電事業開発のため、カナダの「ノースランド・パワー」社と提携。合弁設立(RIEF)

2019-11-20 00:19:21

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 再生可能エネルギー発電を手掛ける「自然電力」(福岡市)は、洋上風力発電事業を展開するため、カナダのNorthland Power Inc.(ノースランド・パワー)と提携、千葉県での事業を推進する合弁会社を設立したと発表した。

 

 (写真は、㊧が自然電力代表取締役の谷川雅也氏、㊨がNorthland Powerの開発事業担当副社長のDavid Povall氏)

 

 設立した合弁会社は、出資比率50:50の「千葉洋上風力株式会社(Chiba Offshore Wind Inc.)」。合計約600MWの発電量を想定している。

 

 日本の洋上風力発電事業は遅れていたが、「再エネ海域利用法」の成立を受けて、参入を進める企業が増えている。政府は、2030年までに自然エネルギー発電の割合を22~24%にする目標を立て、そのうち10GWを風力発電(洋上・陸上含む)と想定している。

 

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 提携したNorthland Powerは、世界規模で再エネ等の持続可能なインフラ事業の開発事業・運営に携わっている。電力事業は過去30年以上、開発から建設・運営まで一貫して関わってきた。世界中で2.4 GWを超える発電所を所有している。

 

 自然電力は日本で約1GWの自然エネルギー発電所を開発している。再エネ・ポートフォリオは太陽光から陸上・洋上風力、水力、バイオマスへと拡大している。今年7月にはブラジルで同社初の海外太陽光発電所を完工した。ベトナム、タイでも太陽光・風力発電事業を始めている。

 

 Northland Powerの社長兼CEOのMike Crawley氏は、「Northland Powerは、今回の自然電力との合弁会社設立の提携で、成長している日本の洋上風力産業に参入できることを非常に嬉しく思う。今回の提携は、両社のそれぞれの強みを組み合わせ、素晴らしい成果をもたらすための絶好の機会だ」と述べている。

 

 自然電力代表取締役の長谷川雅也氏は、「国内にとどまらず、大きな志をもって、自然エネルギーの拡大を加速させていく考えに共感してもらえる世界の仲間と、未来を共につくっていきたい。今回のNorthland Powerとの提携は、具体的で、影響力のある変化をもたらす一歩と確信している」としている。

 

https://www.shizenenergy.net/2019/11/18/press-release_se_chibaoffshorewind/