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野田首相、「ちょっとまって、再稼働!」――首相宛に、大飯原発再稼働の停止を求める要請書と6,488通のメッセージを提出(Greenpeace)

2012-04-27 06:16:30

国際環境NGOグリーンピース・ジャパンは26日、野田佳彦内閣総理大臣に、「大飯原発3、4号機の再稼働をしないことを求める要望書」(注1)と、新聞紙上とオンライン上の呼びかけで集まった6,488通のメッセージを提出し、大飯原発3、4号機の拙速な再稼働をしないことを要請しました。
グリーンピース・ジャパンは、3月28日から4月23日午前11時まで、グリーンピースのウェブサイトに「ちょっとまって、再稼働!」という特設ページを設け、再稼働に反対する5つの理由を提示し、原発再稼働に対する一人一人の意見を野田首相に送ることを呼びかけました。また、3月28日と29日の朝日新聞朝刊(関東、山梨県、静岡県、関西、北陸、中国、四国に合計610万部)に全面広告を掲載し、個人が首相官邸へ直接メッセージを送ることも呼びかけました(注2)。
3月28日から4月22日までの26日間、個人の方々から、グリーンピースのウェブサイトを通して6,488通のメッセージが集まりました。メッセージには、「これだけの事故を起こしておきながら、同じ過ちを繰り返すのか」、「未来を担う子どもたちがこれ以上放射能の危険にさらされないように、日本のリーダーとして判断をしてほしい」といった趣旨の、批判と要望が野田首相に寄せられました。

グリーンピース・ジャパンのエネルギー担当の関根彩子は、「日本政府はまだ福島第一原発事故の責任をとれておらず、福島でおきたような事故を二度と繰り返さないことがその責任をとる第一歩です。寄せられたメッセージは原発事故の被害に対する深い思慮であり、この国(社会)の選ぶべき道についての真摯な提言であり、子ども達の安心な未来への切実な願いです。こうした一つ一つのメッセージに誠実に答えられるようなことを果たして政府はしているかどうか、野田首相は立ち止まってよく考えてほしい」と訴えました。
また、「電力不足を心配する声もありますが、省エネ対策に加え、電力会社同士の電力の融通や、電力の使用時間の分散も検討するべきです。来る5月5日のこどもの日には、原発のない日本が実現します。今こそ誰の犠牲も強いず、日本の技術を伸ばすことで世界に貢献もできるエネルギー政策へと舵を切るチャンスです」と続けました。

注1)大飯原発3、4号機の再稼働をしないことを求める要望書

http://www.greenpeace.org/japan/ja/news/press/2012412/pr20120426/