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三井化学、UNEPと連携、アジアのスタートアップ企業支援プログラムに参加。プラスチック廃棄物削減に取り組む3社を資金・技術両面で支援(RIEF)

2020-05-22 00:48:14

UNEP01キャプチャ

 

 三井化学は国連環境計画(UNEP)と協力し、アジアでのプラスチック廃棄物削減を推進する企業支援に取り組む。UNEPのスタートアップ支援プログラム「The Asia Pacific Low Carbon Lifestyles Challenge」に参画し、プラスチック廃棄物削減に取り組むアジアのスタートアップ企業3社を選んで、各社に1万㌦の助成金を提供するとともに、UNEPと共同して技術指導・運営支援などに取り組んでいく。

 

 UNEPのプログラムは、「プラスチック廃棄物削減」、「低炭素モビリティ」、「持続可能エネルギー」の3つのカテゴリーで、アジアのスタートアップ企業を広く募り、毎年10社程度を選んでいる(今年は100社以上が応募)。プログラムにはパートナー企業・団体が参加し、選定企業への助成金の提供のほか、技術指導・企業運営のアドバイスなど実施して、支援企業を応援する仕組み。

 

 今回は、プラスチック廃棄対策のほか、低炭素エネルギー、低カーボン交通手段の3分野について、アジアのスタートアップ企業を3社ずつ選出した。三井化学はこのうちのプラスチック対策のスポンサーとなった。

 

三井化学が支援するアジアの3スタートアップ企業とその代表者
三井化学が支援するアジアの3スタートアップ企業とその代表者

 

 対象企業は、①ベトナムのAYA Cup(大学、イベント会場などで、リユース可能なカップの利用を支援するシステムを提供:http://ayacup.com/en_gb/)②中国のREMAKE HUB(廃棄された漁網を回収し、サングラスフレームなどリサイクル製品を提供: http://www.remakehub.co/)③ブータンのThe Green Road(廃プラスチックを道路のアスファルト代替として利用し、低コストの舗装を提供)の3社だ。

 

 三井化学は、2018年4月にESG推進室を設置し、ESG要素を経営・事業戦略に取り込んでいる。プラスチックは同社の本業の一つでもあり、「プラスチックを中心とする製品・サービスを提供する化学企業として、気候変動とプラスチック問題は、真摯に取り組むべき重要な社会課題。両問題への対応を一体の課題としてとらえ、循環経済の実現に取り組んでいく」とコメントしている。

 https://jp.mitsuichemicals.com/sites/default/files/media/document/2020/200521.pdf

https://www.unenvironment.org/news-and-stories/story/unep-start-challenge-winners-show-how-business-can-build-back-better-covid