HOME |中国の大気汚染対策で爆発的に売れる日本製空気清浄機 価格はエアコンや液晶テレビより高く 「暴利」の不満も(新華経済) |

中国の大気汚染対策で爆発的に売れる日本製空気清浄機 価格はエアコンや液晶テレビより高く 「暴利」の不満も(新華経済)

2013-02-22 21:38:59

China7113-280x186
China7113-280x186中国で販売される日本製の空気清浄機の平均販売価格は、エアコンや液晶テレビなどの大型家電よりも高いものの、中国消費者の間で人気となっている。山東商報が伝えた。

■日本製空気清浄機の販売好調

中国各地で有害濃霧が観測される中、シャープ、ダイキン、パナソニックの日本メーカー3社の空気清浄機の中国販売はここ2カ月で急増した。シャープ の関係者は、中国の消費者の健康や環境問題に対する意識が高まるにつれ、日本製空気清浄機の中国での需要は絶えず拡大している」と語った。

シャープの1月の空気清浄機の中国販売は前年同月の3倍に拡大し、パナソニック製品も2倍以上、ダイキン製品も同3.6倍となった。パナソニックは、中国の大気汚染が空気清浄機の販売を後押ししており、販売量は5~6月まで増加を続けると見通している。

■日本製空気清浄機は「暴利」?

家電情報サイト「家電消費網」が上海市内の家電販売店を取材したところ、シャープ、ダイキン、パナソニックなどの日本製空気清浄機の価格は 4000~5000元(約6万~7万5000円)、亜都などの中国製品は2000~3000元(約2万5000~3万7500円)で、日本製品はエアコン や液晶テレビよりも高かった。一部の消費者は日本製品について、「空気清浄機に使われるろ過材や、イオン発生器などの中核部品のコストは数百元に過ぎず、 エアコンのコンプレッサーや液晶テレビのパネルよりずっと安いはずだが、価格はエアコンや液晶テレビより高い」と首をかしげた。

シャープ商貿(中国)有限公司の酒井功董事副総裁は、シャープの空気清浄機の価格がエアコンや液晶テレビより高い理由として、新製品であるため販促 コストがかさむことと、中国市場で販売するには多くの認証手続きが必要で、収める費用が多く、コストが増していることの2つを説明した。

日本のエアコンや液晶テレビが中国に進出した当時も価格が高かった。だが中国企業参入による価格商戦を受けて、値下げを余儀なくされた。

(翻訳 王秋/編集翻訳 伊藤亜美)

http://www.xinhua.jp/industry/electronics/334820/