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シャープを “救済”するサムスンは、韓国有数の「公害企業」ーー「サムスン白血病」を世に知らせた故ファン・ユミ氏6周忌(レイバーネット)

2013-03-07 08:43:39

故ファン・ユミ氏(左)と父親のファン・サンギ氏(右)[出処:パノルリム]
故ファン・ユミ氏(左)と父親のファン・サンギ氏(右)[出処:パノルリム]
故ファン・ユミ氏(左)と父親のファン・サンギ氏(右)[出処:パノルリム]


サムスン半導体労働者だった故ファン・ユミ(死亡当時23歳)氏が白血病で死亡してから6年。相変らず半導体電子産業では白血病と希少病で死亡したり闘病する事例が増加している。

故ファン・ユミ氏は、サムスン半導体被害を世に知らせた初めての情報提供者だった。だが故ファン・ユミ氏の問題提起の後も、6年間で79人の半導体、電子産業の労働者が職業病で死亡した。

「半導体労働者の健康と人権守備パノルリム(パノルリム)」は3月6日、江南駅サムスン本館前で、故ファン・ユミ氏の6周期追慕記者会見を行った。故ファン・ユミ氏の父親のファン・サンギ氏は「多くの労働者が死んでいるのに、政府は対策もなく見てばかりいる」と口を開いた。

続いて「企業の営業秘密よりも労働者の健康権が優先されるべきで、政府とサムスンは今からでも対策を出せ」とし「強い処罰だけが労働者の健康を保障できる」と声を高めた。

パノルリムによれば、現在までの半導体と電子産業職業病全体被害情報提供件数は208人に達する。そのうち79人が死亡した。死亡者のほとんどはサムスン電子と系列会社の労働者だった。現在までサムスン電子とサムスン電気、サムスンSDIで68人が死亡している。

死亡者のほとんどは白血病をはじめとする再生不良性貧血、卵巣ガン、詳細不 明のガン、悪性リンパ腫、脳腫瘍など希少病と闘病して死亡した。パノルリム は現在集計された情報提供者以外にも、さらに多くの被害者と死亡者がいると推定している。

イ・ジョンナン労務士は「まだ情報提供されていない、はるかに多くの被害者がいるだろう」とし「彼らを賛え、再発しないことを祈る」と明らかにした。

また、被害者遺族とパノルリムは半導体電子産業職業病問題と有害化学物質取り扱いなどに対する政府への要求を発表し、△有害化学物質の除去、代替物質の開発、隔離、密閉などの安全保健対策用意、△有害化学物質使用および露出の実態を労働者や地域社会に公開、△有害化学物質安全保健管理に対して市民 社会団体の参加権保障、△生産現場で働く労働者が直接参加できる権利の保障を要求した。

彼らは「子供を失った親、親と死別した幼い子供たち、兄弟姉妹を失った家族であるわれわれは最後まで戦う」とし「またサムスンという会社に人のにおい、人間の尊厳性が芽生えるまで最後まで戦う」と明らかにした。

なおパノルリムは記者会見の後、午後7時からサムスン本館前で『第5回半導体 電子産業労災死亡労働者追慕文化祭』を開く予定だ。

原文(チャムセサン)

 

http://www.labornetjp.org/worldnews/korea/issue/samsung/1362599486863Staff