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東京五輪を「エシカル・オリンピック」に 人間の倫理、良心(エシカル)を踏まえた共生文明圏を目指す「日本エシカル推進協議会」が発足(FGW)

2014-05-30 21:26:15

30日、」東京・渋谷で開いた「日本エシカル推進協議会」の設立総会
30日、」東京・渋谷で開いた「日本エシカル推進協議会」の設立総会
30日、」東京・渋谷で開いた「日本エシカル推進協議会」の設立総会


急激な地球温暖化など地球全体の環境と社会が深刻な危機に直面している中で、人間の倫理観、良心等を信じて、地球全体の共生文明圏づくりを提唱する運動が始まった。学者、企業人、NPO、起業家など様々な人たちが個人の立場で参加する「日本エシカル推進協議会」で、30日に東京で設立総会を開いた。

 

欲望を軸としたこれまでの経済発展が、地球の温暖化を加速し、生態系を衰退させるままに広がってきたが、その負の影響が急速に広がっている。人間はこれまでの際限のない欲望を自ら律して抑制、制御しないと問題を解決できない状況にまで追い込まれている。単に現世代がそうした課題に直面しているだけではなく、資源枯渇などによる世代間の不平等、それらのリスクや被害はとりわけ弱者に集中、偏在している。

 

こうした状況を解決するためには、人間が欲望の一方で持っているはずの倫理観、良心を改めて意識し、取り組む必要があるというのがエシカル・ムーブメントを起こそうという人々の狙いのようだ。

 

協議会の発足は、東京大学の山本良一東京大学名誉教授が提唱し、環境、社会問題等に取り組む多くの人々が賛同して、発足した。同日開いた総会では、2020年に開く東京オリンピックを、「エシカルオリンピック」にしようという運動のほか、企業や個人が物品を購入する際、フェアトレードや地球にやさしい物品を選択することを促進するエシカル購入ガイドラインの設定、自分のエシカル度をチェックするエシカルチェックの展開などを、活動として進めていくことになった。