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富士通が決算開示ミス、予定時刻前にHP掲載。直後に株価5円以上下落、ICT企業がICT操作を誤った(?)(各紙)

2015-07-30 20:33:19

fujitsu1キャプチャ

 各紙の報道によると、 富士通は30日、同日午後3時に発表予定だった決算情報を午前中に30分以上にわたってホームページで事前公開してしまったことがわかった。社内の指摘を受け、情報を削除、発表時間を繰り上げ、午後零時時半に開示した。同社は決算説明会において「現在、詳細を調査中」と説明した。

 

 決算情報がホームページで事前開示されたのは同日の午前10時24分から11時03分の間。4─6月期(国際会計基準)決算は、営業損益が前年同期の72億円の黒字から273億円の赤字に転落した内容だった。Reuter電によると、決算情報が事前開示された直後、午前10時25分前後の同社の株価は一時5円以上下落した。

 

 富士通は、事態を東証に報告後、決算情報を繰り上げ開示し、午後3時半から予定通り報道機関向けの決算説明会を開いた。席上、塚野英博・最高財務責任者(CFO)「原因やこの間のアクセス件数、他に公開されていた資料がなかったかなどについては現在、詳細を調査中」とし、「大変ご迷惑をおかけしたことをおわびする」と陳謝した。

 

 しかし、同日夜時点で、同社のホームページでは、事実関係の説明も陳謝も表示されていない。

 

4─6月期の同社の営業赤字は、ネットワークプロダクトやパソコンの減収の影響に加え、米ドルに対しユーロ安・円安が進行したことで、欧州や国内拠点でドル建ての部材調達コストが上昇したことなどが響いた。ただ、通期業績予想据え置いた。営業利益は前年比16%減少の1500億円を見込んでいる。

 

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