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オリンパス監査のあずさ監査法人の主任監査人が“不自然な”交代(?)(FGW)

2011-11-16 21:10:33

2009年3月期までオリンパスの会計監査人だった、あずさ監査法人の主任監査人の一人が、新日本有限責任監査法人に交代する直前の期において、短期間で退任していることがわかった。会計士は、企業結合の専門家で、公認会計士協会でも“大物”として知られており、同社担当の会計士の取りまとめ役とみなされていた。

 同社を担当する主任会計士は、06年3月までは2人体制だったが、07年3月期からこの当該会計監査人が加わって3人体制となった(担当の会計士全体では07年3月期で12人、会計士補18人、その他19人)。取りまとめ役となる会計士は6年以上担当することも通例で、オリンパス担当でも同氏以外に7年連続という同僚会計士が同時にいた。

ところが07年3月期を新たに担当した会計士は、翌08年3月期を担当した後、担当からはずれている。業界筋は、「通常ではちょっと考えられない交代」「企業結合のプロである同氏を起用したことは、あずさが、この間にかなり監査に力を入れたのではないか」「2年での交代は何かあったのかもしれない」などと憶測している。

09年3月期に監査法人が、あずさから新日本有限責任監査法人に交代したのは、菊川前社長とあずさとが対立したため、とみられている。

2008年3月期のオリンパスの有価証券報告書:

http://www.olympus.co.jp/jp/corc/ir/data/annual/pdf/annual140PB.pdf