HOME11.CSR |報酬10億円の日産ゴーン社長、幹部の高額年収に「恥じることはない」(各紙) 本当にそうか。従業員、下請け、顧客、株主に十分な配分をしているのか?欧米でも役員年収の高額化は批判にさらされている |

報酬10億円の日産ゴーン社長、幹部の高額年収に「恥じることはない」(各紙) 本当にそうか。従業員、下請け、顧客、株主に十分な配分をしているのか?欧米でも役員年収の高額化は批判にさらされている

2012-07-22 16:53:53

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各紙の報道によると、日産ゴーン社長の役員報酬が、日本の上場企業の現役トップの取得額として、3年連続で最高額になった。2010年3月期決算から、上場企業で1億円以上の役員報酬が開示されている。日産の株主総会で公表された同社長の報酬額は9億8700万円。前年の9億8200万円から500万円アップした。

ゴーン社長の高報酬については、ご本人が 「日本のみなさんは高所得に慣れないので衝撃的かもしれない」と、自身が述べているように、日本人の経営者よりも破格の報酬額である。ライバルのトヨタ自動車の場合、取締役27人分の総報酬額は9億7200万円。ゴーン社長1人でトヨタの全役員の報酬を上回る計算だ。トヨタで1億円を突破したのは張富士夫会長(1億4400万円)と豊田章男社長(1億3600万円)の2人。これに対して日産はゴーン社長のほか、志賀俊之COO(1億5300万円)ら取締役9人のうち、6人が“1億円プレーヤー”である。

 ゴーン社長は日産幹部の高額報酬を「恥じることはない」としている。同氏は、7月に独アウディ米国法人社長を引き抜き、高級車ブランド、インフィニティ部門担当の常務執行役員に据えた。こうした思い切ったヘッドハンティングが可能になるのも、同社の高報酬あg一つの魅力になっているとしている。同氏は「報酬が低ければ私が採用したい人たちを採用できなくなる」と指摘した。

 カルロス・ゴーン 1954年、ブラジル生まれ。78年エコール・デ・ミーヌ卒業後、ミシュラン入社。85年ブラジル・ミシュラン社長。90年北米ミシュランCEO。96年ルノー上級副社長。99年日産COOに就任。2001年日産CEO。05年からルノー会長と日産CEOを兼務。(PRESIDENT Online)