HOME |イケア、太陽光発電で売電事業に本格参入 (各紙) 第1弾は福岡新宮店で10月から |

イケア、太陽光発電で売電事業に本格参入 (各紙) 第1弾は福岡新宮店で10月から

2012-08-01 11:47:34

イケア・ジャパンのミカエル・パルムクイスト社長=31日、東京都渋谷区
各紙の報道によると、スウェーデンの家具大手として知られるイケアグループの日本法人イケア・ジャパン(千葉県船橋市)は31日、太陽光発電などの再生可能エネルギーを利用した売電事業に本格参入する姿勢を明らかにした。 まず、秋にもIKEA福岡新宮店(福岡県新宮町)で同店の駐車場の屋根に太陽光発電設備を設置、出力750キロワットの発電事業に取り組む予定。

イケア・ジャパンのミカエル・パルムクイスト社長=31日、東京都渋谷区




 イケアは、日本だけでなく、すでに世界の各店舗で再生可能エネルギーを活用している。日本でもイケア・ジャパンのミカエル・パルムクイスト社長が「今後、既存店に自然エネルギーを活用する設備を整え、環境に優しい企業としての責任を果たしたい」と、再生エネルギー活用に力を入れる方針を示した。

 日本での再生可能エネ事業の第一号となる予定の福岡新宮店では、シリコン系の太陽光パネルに比べ発電性能が高い次世代型太陽光パネルと呼ばれる「CIS薄膜系太陽光パネル」を同店の約1700台収容する屋外駐車場の一部の屋根部分に、4840枚のパネルを設置する予定だ。同店ではこれまでも地中熱を利用した空調設備を設置している。それらのエネルギーで冷暖房用熱源の3分の1をカバーしている。

 イケアは現在、千葉県船橋市などの郊外型大型店6店舗を設けている。それ以外に、今後、2020年までに自然エネルギー発電設備を設けた店舗を現状比倍増の12店舗に引き上げる。また店舗によっては、新たに土地を取得して風力発電設備などを設置することも検討する。再生可能エネ発電は天然素材を中止とした同社の製品とマッチする利点もある。