EU欧州委員会が実施の1年延期を決めたEU森林伐採規則(EUDR)が土壇場の調整に手こずっている。EU各国で構成するEU理事会は延期提案をいったん了承したが、先週開いた欧州議会では延期には合意したものの、新たに森林破壊のリスクカテゴリーの変更案を追加で盛り込む決議をした。これを受け、EU理事会は再度、協議した末、議会のリスクカテゴリー変更提案は拒否することで一致した。この結果、EUDRの取り扱いは、一時延期を含め、再び、欧州委、議会、理事会の3者協議(trilogue)で調整するという。
EUDRの1年延期については、EUの3機関は基本的に一致している。欧州委員会は10月2日、「関係者に準備のための追加時間を与える」として、法規制の施行の1年の延期案を公表した。これを受け、EU理……
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